旅人diary

旅で起きたこと感じたこと

初めての海外でキューバにひとりで行ってきた。16.ダニエルとの出会い

キューバ4日目僕は世界遺産に登録されている街トリニダードに向かおうとしていた。

 

宿はお世話になったカルロスさんに予約してもらった。とにかくトリニダードまではビアスールバスという高速バスで向かおう。予約はしていない。

とにかくタクシーに乗ってバス乗り場に行こう。

 

カルロスさんに礼を言って家を出た。歩いていると上から声がする。

 

「コンニチハー」

 

上を見上げると白人系キューバ人の男性とそのお母さんとみられる女性がバルコニーに立っていた。隣には日本の国旗があった。もしかして日本人向けのカサなのだろうか。

 

「マッテマッテ」

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男性に声をかけられた。待っていると彼が降りてきた。

 

彼は日本語学校で日本語を勉強しているらしい。日本に友達がいるらしく伝言を伝えてほしいと言われた。友達は体調が悪いらしく、彼は僕に友達の住所をメモに書き渡した。彼の眼は真剣だった。

 

家にあがってくれと言われ、言われるがままに彼の家にあがった。

 

彼の名はダニエル。27歳。清掃員の仕事をしているらしく、母親と二人で住んでいる。日本語学校に通っている。彼の言葉はほぼスペイン語で英語はわずか。日本語は文法はめちゃくちゃで単語を並べてる。辞書を常に持ち歩いている。彼の言っていた友達は日本人で60歳くらいで名をアスチと言った。きっと以前この家に泊まったのだろう。ダニエルの家もカサだと言っていた。

 

僕はトリニダードへ行った後にハバナに戻る予定だった。泊まる宿も決まってなかったのでダニエルの家に泊まることにした。

 

ダニエルに伝えると彼はここに戻ってくる保障としてここに何か物を置いていけと言う。彼の眼は真剣だ。少し怖かったし置いてく物もない。断ったら今度は折り紙をくれと言う。運よく折り紙を持っていたのであげた。彼の家をよく見ると日本のアニメの張り紙や折り紙が飾られていた。

 

ダニエルは僕に麦と牛乳のシェイクをごちそうしてくれた。

 

彼はバス乗り場までのタクシーを探してくれたが、高かった。高くて乗れないと伝えたらダニエルが交渉してくれたが、いざ乗って払ったら高い金額のままだった。だから高いって言ったのに!ダニエルを少し恨んだ。

 

このときダニエルがこの旅を左右する重要な人物だとは思わなかった。